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マンガン電池の使い道はあるのか?

本日は、現在はあまり見かけなくなったマンガン電池について、

使い道はあるのか?

という点について考察していこうと思います。

(本記事は、私が買ったもののレビューではなく、買う前の考察の記事になります。この記事はアフィリエイトリンクを含みます。記事の情報は2025年12月22日の情報です)

マンガン電池の使い道はあるのか?

始めに結論

始めに結論を記しますと、

  • 価格面では大量買いした場合、アルカリ電池の方が僅かに安い

  • 特にこだわりが無ければ、備蓄する乾電池はアルカリ電池だけでいい

  • マンガン電池は軽量、液漏れした場合の被害が少ないというメリットがある

概略としてはこのような感じです。

では本題に参ります。

マンガン電池について

マンガン電池とは、正極に二酸化マンガンを用いた一次電池です。

現在メジャーとなっているアルカリ電池と比べ、

  1. 安い
  2. 取り出せるエネルギー容量はかなり少ない
  3. 間欠使用すると電圧が回復する
  4. 軽い
  5. 液漏れした場合のリスクが低い
  6. 保存期間が短い
  7. 低温性能が悪い

といった特徴があります。

以下、各特徴について深掘りしていきます。

マンガン電池の長所

マンガン電池の特徴1 安い。しかし・・・

マンガン電池の特徴として、

安い

と書かれている情報をよく目にします。

しかし

です。

確かに、同じ4本パックの値段で見ると、マンガン電池の方がアルカリ電池より安い

です。

一方、アルカリ電池は12本・20本といったロット数でも販売されています。一方マンガン電池は需要が無いためか、ロット数は8本、4本です。

その12本、20本のロット数で購入した場合、つまり大量買いした場合の1本あたりのコストを見てみると、

大量買いした場合、むしろマンガン電池の方がアルカリ電池より同等~わずかに高い

というのが現状です。

以下に一例を示します。

単3 価格 本数 1本あたりのコスト
パナソニック黒マンガンネオ 504円 8本 63.0円
金パナ 696円 12本 58.0円
エボルタ 954円 12本 79.5円
エボルタネオ 1062円 12本 88.5円

2025年12月中旬の、単3電池の値段をヨドバシで調査した結果です。価格はポイントを引いたあとの値です。

ご覧のように、

金パナの方(58円)がマンガン電池(63円)より安い

と逆転現象が起きてしまっています。

もはや、

立つ瀬が無いマンガン電池

です。

ロット数の問題もありますが、それに加え、量産効果によって、アルカリ電池の値段が下がってきていることも、マンガン電池の逆風になっていると思われます。

価格面でのマンガン電池の優位性はもうほとんど無い

と言えそうです。

以下、パナソニックのアルカリ電池、俗称金パナです。コスパは良いです。

特長2 取り出せるエネルギー容量はかなり少ない & 特長3 間欠使用でボルト数が回復する

アルカリ電池、マンガン電池共に、メーカーは取り出せるエネルギー容量(Wh、ワットアワー)について、公表していません。

それは、

使用形態(大電流~小電流・間欠使用等)により、エネルギー容量がかなり異なる

ためです。なのですが、マンガン電池とアルカリ電池のエネルギー容量がどれくらい差があるかについて、

いちおう、分かりやすいように

例を示しておこうと思います。(あくまで一例ということです)

連続使用、低電流条件

条件、25mA連続、0.8V終止電圧

mAh 平均電圧 Wh
アルカリ電池*1 2850mAh 1.2~1.3V 3.4~3.7Wh
マンガン電池*2 1100mAh 1.1~1.2V 1.2~1.5Wh

*1エネジャイザーアルカリ電池

*2エネジャイザーマンガン電池

エネジャイザーが同条件で行ったテストです。

まず25mAという電流量ですが、これは比較的少ない電流です。例えば、

  • テレビのリモコンの動作時
  • 小型LEDライト
  • ポケットラジオ(音量小さめ)
  • ワイヤレスマウスの動作時

等が該当する条件です。いわゆる、マンガン電池が得意とされる条件ですが、

マンガン電池はアルカリ電池の1/3~1/2程度のエネルギー容量しかないという計算になりました。

大電流だとさらに差が広がる

一方、大電流を流す電子機器だと、差はさらに広がります。

これはかなり極端な例ですが、消費者生活センターが行った試験で、フラッシュ(かなり電力を消費する)を使用しながらデジタルカメラ(消費電力が多い電子機器)で使用した場合、

  • アルカリ電池:1115枚
  • マンガン電池:63枚

と、アルカリ電池とマンガン電池の差は17~18倍でした。つまり、

大電流を消費する電子機器は、マンガン電池だとまともに動かないケースもある

ということです。

そういえば、私も昔、ミニ四駆(超大電流)でマンガン電池で走らせようとしたとき、

カーブで止まってしまい、まともに走らなかった

記憶があります。これはこういった理由なのですね。

間欠使用での稼働時間

マンガン電池、何もいいことが無いように思えますが、上記の2つの比較は連続使用の性能です。

マンガン電池は、間欠使用だともう少し延びます。

006P型9V乾電池の間欠使用耐久レース

上のリンク先に面白い試験を行っていました。

これは、

  • 6時間稼働・18時間休み

というサイクルで、マンガン電池とアルカリ電池の稼働時間を比較した検証です。その結果、

稼働時間
アルカリ電池 約420時間
マンガン電池 約350時間

稼働時間比で、マンガン電池:アルカリ電池=1:1.2となりました。

アルカリ電池と比べてもなかなか悪くない結果です。

しかし、値段を考えるとマンガン電池は完敗

しかし思い出してください。マンガン電池とアルカリ電池の値段はほぼ同等~アルカリ電池の方がわずかに安いです。仮に値段が同等だとしても、

  • マンガン電池が得意な条件でも、アルカリ電池の方が1.2倍長持ちする

  • それでいて値段はほぼ一緒~アルカリ電池の方が安い

という調査結果でした。

つまり、アルカリ電池を買っておけばそれでいい

というシンプルな結論になります。

別にわざわざマンガン電池を買う必要はない

のです。

100均マンガン電池という禁断の技

いっぽう、マンガン電池のコスパを上げる方法があります。

それは、

100均マンガン電池を使用する

という方法です。

しかし私、

100均の電池大嫌い

です。理由は

液漏れが怖いから

です。

大体いつも、液漏れしている電池はどっかの安いメーカーの電池

です。やはりそこは、

信頼のパナソニックやその他大手電機メーカー

の電池を使用したほうがいいです。

しょせん、電池のランニングコストなんて知れてる(年間1万円電池購入しますか?)

ので、

わずか数百円ケチったせいで、数千円するリモコンが故障

なんてことのないようにした方がいいです。

と思っていたら、パナソニック製の100均マンガン電池がある

事が分かりました(笑)

上のマンガン電池は、R6PRJ/4Sという品番で、ネット通販で購入した場合だと、4本220円+送料で、採算が合いませんが、

ダイソーで購入した場合4本、110円で販売されている

ようです。(売っている時と売っていない時があるようです)だいたいパナソニック黒マンガンNEOの8割ほどの性能らしいのですが、いちおうはパナソニックブランドの電池が手には入るようです。

ただ、私はそれでも、100均電池は使用しません。

安いのにはそれなりの理由があります。

おそらく、液漏れ防止機構に金がかかっていないと推測されます。

そのため、私は買うなら100均でない通常の電池を買います。1本63円のマンガン電池と1本27円のマンガン電池が同じ液漏れ防止機構を備えているはずがないです。

特徴4 マンガン電池は軽い

マンガン電池の特徴で、

軽い

というのが一つの特徴として挙げられます。

以下に各電池種の重量を記します。

単3 単4
エネループスタンダード 28g 13g
エネループライト 19g 11g
アルカリ電池 24g 11g
マンガン電池 18g 9g
リチウム電池 14.5g 7.6g

ご覧のように最軽量なのはリチウム電池なのですが、

マンガン電池は比較的軽量な電池

ということがおわかり頂けたと思います。

そのため、一部のFPSゲーマーでは、

マウスの電池をマンガン電池に使用し、軽量化する

ということが流行っているそうです。

ちなみにですが、

単3電池ではなく、単4=>単3スペーサーを使用して単4電池を使用し、さらに軽量化

するそうです。私も軽量化は好きなので、試してみようと思います。

特徴5 液漏れした場合のリスクが低い

マンガン電池の特徴の一つとして、

液漏れした場合のリスクが低い

というのがメリットとして挙げられます。

マンガン電池の液漏れ防止構造について

現在販売されているアルカリ電池には液漏れ防止機構は一般的ですが、

そもそも、マンガン電池は液漏れ防止に配慮した設計はされているの?

ということで、調べるとありました。

海外向けのパナソニックのサイトですが、

  1. 集電棒のシール構造を強化する
  2. 金属缶をインナーチューブで保護する
  3. 金属外缶を使用する

という工夫により、液漏れ防止については、大幅にリスクを減らしているそうです。つまり、

最先端の技術で、しっかり考慮されて設計されている

ようで、これは安心できそうですね。

なぜマンガン電池は液漏れした際のリスクが低いか

話を本題に戻します。

マンガン電池だと液漏れしないわけではありません

マンガン電池・アルカリ電池ともに液漏れするリスクはあります。

しかし液漏れした場合、

  • アルカリ電池だと強アルカリの漏液が出てくる
  • マンガン電池だと弱酸性の漏液が出てくる

というのが違いになります。

アルカリ電池の液漏れは厄介で、この強アルカリの漏液が

  • 目に入ると失明する
  • 皮膚に付くと化学火傷を起こす
  • 電子機器の端子、バネ、配線、基盤を短時間で強く痛める

といろいろな支障を来たします。

マンガン電池も液漏れは問題ですが、漏液が弱酸性なため、

  • 身体の影響は少なめ
  • 同じく電子機器を痛めるものの、アルカリ電池ほどのスピードではない

という特徴があります。

そのため、

液漏れした場合に被害を少なくしたい、大事な電子機器にはマンガン電池を使うメリットはある

ということは言えると思います。

私もアルネヤコブセンのLKというデザイナーズ置き時計(2万近くします)を一つ持っていますが、こういう、

液漏れが心配な大事な電気製品

かつ、

消費電流が少ない

という電気製品には、マンガン電池はうってつけかもしれません。

ただし、後述するように

マンガン電池は使用期限が2年と短め

なので、使用期限内に使い切れる用途で使いましょう。(無論、マンガン電池はエネルギー容量が少ないため、使い切りやすくはあります)

特徴6 保存期間が短い

近年のアルカリ電池は、長期保存できるように改良されており、

長いものだと10年保存可能

という商品もあります。

一方、

マンガン電池は保存期間が2~3年程度

と短いです。

マンガン電池は長期備蓄には向きません

という事です。

特徴7 低温性能が悪い

まぁわざわざ、

マンガン電池を冬山に持って行く人はいないとは思いますが

参考までに記載しておきますと、

マンガン電池は低温性能が悪いです。

低温に強い電池を順に挙げますと、

マンガン電池<アルカリ電池<ニッケル水素電池<リチウム一次電池

となります。

冬山には最低でもアルカリ電池を持って行きましょう。

マンガン電池の色の意味

さて、ここでマンガン電池に関わる豆知識を一つ。

皆さんが良く見る、

マンガン電池の色って何ですか?

おそらくそれは、

だと思います。実は、マンガン電池は、放電特性や容量により等級区分が設けられています。それは、

  • 緑:標準タイプ
  • 青:高容量タイプ
  • 赤:高出力タイプ
  • 黒:超高性能タイプ

という4種類です。先ほど述べたように、一番よく見るのが、黒、その次は赤だと思います。

アルカリ電池の淘汰が進んだ結果、緑と青は姿を消し、黒と赤が残ったのでしょう。

黒と赤は、先述した容量回復にも違いがあり、赤は安くて容量回復しやすい、黒は大きな電力が必要な機器に、という使い分けをすると良いようです。

この知識は昭和の人には常識なのでしょうか(笑)私は初めて知りました。

マンガン電池の使い道はあるのか?コスパはいいのか?

では、結論に行きましょう。これまでご紹介した通り、マンガン電池はかつては安いというメリットがありましたが、現在はアルカリ電池の大量ロット販売、大量生産効果により、

価格面ではアルカリ電池の方が安い

です。

特にこだわりが無ければ、アルカリ電池だけを購入する、それで全然大丈夫です。

コスパを上げるには、禁断の100均のマンガン電池という選択肢がありますが、液漏れ防止という観点で見ますとあまりオススメはできません。

また、マンガン電池は、小電力の電子機器にしか使えませんが、アルカリ電池は小電力~大電力の電子機器に使えます。つまり、

アルカリ電池の方が、様々な用途に使え、汎用性が高い

です。

これらの理由から、

メインの備蓄用はアルカリ電池一択

とするのが正解です。

敢えて言うまでもなく、マンガン電池が売れていないのは、こういった理由なのでしょう。

一方、マンガン電池が優れている用途としては、

  • アルカリ電池より軽量

  • 液漏れした際の被害が少なめ

という2点が挙げられます。こうした、

ワンポイントリリーフ的な活用

はまだまだできると思います。荷物を1gでも軽くしたい方液漏れした場合の被害を少なくしたい方には使い道はあるかと思います。

以上、マンガン電池の使い道はあるのか?でした!

エネループのオススメの使用用途、オススメでない使用用途、元が取れるのかについて考察前のページ

アルカリ電池の各社特徴まとめ次のページ

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